ウェブはweb?Web?WEB?日本語で書くときにどうするか

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ウェブの表記が小文字の「web」に修正されたという話をふと思い出した。「Web」や「WEB」と書くのは間違いとなるのか。仮にもテック系ブログを書いているので一度調べてみる。

英文表記のバイブル

この話の発端は何だったのか振り返ると、米国の大手通信社「AP通信」が2016年に発行したスタイルブックで「internetとwebは小文字にする」と発信したことにある。AP通信のスタイルブックは、米マスコミの表記ルールバイブルとされているものなので影響力が大きい。

AP通信によると「internet」と「web」を現在の普及率に伴い固有名詞ではなく普通名詞扱いにするとのこと。英語では固有名詞の頭は大文字になる(Shinjukuなど)ので、そのルールから外れる。今後はより一般的な言葉として文中に使われていくのだろう。

日本語表記のバイブル

日本には共同通信社という組織があり、AP通信やロイター通信と並ぶ世界を代表する通信社として存在している。AP通信のスタイルブックと同じく記者ハンドブックを発行していて、マスコミ関係者は参考にしているとのこと(ATOKやLintのシステムがないと常時チェックは難しいだろうけど)。

ハンドブックを確認するまでもなく、共同通信社が運営しているサイトを見れば一目瞭然だろうと考え47NEWSでwebを検索。結果、表記は「WEB」か「Web」だった。特に定められていないようだが「うちでは文中にwebは使わないかなー」という感じがした。

和欧混植のデザイン

そもそも、日本語テキスト(主に横書き)は漢字・ひらがな・カタカナに加えアルファベットも混ぜて書いてしまう変わった構成なのでルールを決めるのが難しい。送り仮名や漢字を開くかどうかはある程度の共通認識があるものの、アルファベットの扱いはプロジェクトによって異なる。

和文は全角スペースいっぱいにデザインされていてベタ組みするのが基本。欧文は大文字と小文字でサイズ感が変わるし、単語の間にスペースを入れるルールもある。これが混ざるとややこしくなる。

WordPressやJavaScriptなど頭文字が大文字になっている単語はまだいいけど、gulpやnpmが文中に登場すると小さくて凹んで見える。だが、間違いではない。

ウェブは使い分ける

うろ覚えの「ウェブ=web」は米国の話だった。とりあえず、日本語で書く場合は「Web」でも「WEB」でもいいようなので、その都度馴染むよう使い分けていくことにする。